カラマーゾフの世界へようこそ
世界文学の最高峰ドストエフスキーの最高傑作、
カラマーゾフの兄弟1 / 著:ドストエフスキー
訳:亀山郁夫
光文社文庫
こちらは5分冊で文字も比較的大きく
読みやすくなってます。
女好き、金好きでどうしようもない父親、
父親を屑呼ばわりした上、殴りかかる長男
なんて酷い言葉を吐くのかと驚いてしまいますが、
テンポ良いセリフに
思わず笑い出してしまうシーンもあります。
妖艶な美女をめぐり父子の争いが始まり、
ちょっと頼りない三男は、慈愛溢れる長老にすがった末、どうなっていくのか・・・
今回この1巻で印象に残ったのは、
父、フョードルに対して長老が語った言葉です。
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大事なのは自分に嘘をつかないこと。
自分に嘘をついていると、
真実の見分けがつかなくなり、ひいては自分に対しても他人に対しても
尊敬の気持ちを失うことになる。
誰も敬わなくなると、
人は愛することをやめ、
愛を持たないまま、
自分を喜ばせ気持ちを紛らわそうと
情欲や下品な快楽にふけり、
悪徳に身を落とすことになる・・・
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またこの1巻の最後には
三男アリョーシャに思いを寄せる娘の
ラブレターが何とも初々しく一途で魅力的です。
メールやLINEが、” 普通 ”となった今、
手紙はかえって ” 新鮮 ” かもしれませんね。
婚活するすべての方が良いご縁に
繋がりますように☆
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