生き延びるための結婚
結婚するのは何のためだと思いますか?
先日、毎日新聞で素敵な投稿記事を読みました。
以下に内容を要約しますと・・
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それまで健康だった妻が、脳梗塞を起こしたのは数か月前。
幸い大事には至らず、退院して日常生活に戻ることができ、
彼は妻が自分にとって、かけがえのない存在であると、
改めて気づくのです。
夫婦二人の夕食時、81歳の夫が70歳を超えた妻に、
「俺の一番の幸せは、あなたがそばにいてくれることだ。」
と、愛のメッセージを送ります。
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いち個人、そして、婚活カウンセラーとして、思わず涙腺がゆるんでしまいました。
いっぽうで、改めて、「結婚とは生き延びるため」だと思ったのです。
そしてそれが、今日のブログのテーマです。
神戸女学院大学名誉教授の内田樹氏の著書に
『困難な結婚』(出版:アルテスパブリッシング)
という本があります。
内容は多岐にわたるのですが、その中で印象深い一節があります。
以下に、引用いたします。
貧しいとき、病めるとき、ひとりでは生活が成り立たないような苦境に
陥ったときも、配偶者の支えがあればなんとか生き延びられる。
そのためにパートナーがいる。
それが結婚の第一の意味です。
私は、個人として、そして、いちファイナンシャル・プランナーとして、
この内田氏の言葉に深く共感します。
冒頭にご紹介しました老夫婦のように、
「辛いときに一緒にいてくれる心の安心感」という面は
もちろんの事、経済的な面、つまりお金の安心感も、
また同様です。
経済的な面で言えば、一人暮らしより二人暮らしの方が、
お金がかかりませんし、いざ、という時、助けあえます。
そして、日本の税制や年金制度が、結婚している(していた)人達に、
「有利」に制度設計されている、
というのもまた、厳然たる事実なのです。
「お金がないから、お互いの助け合いのために結婚する」
ちょっと「現実的で」「生々しい」お話を書いたのには、
じつはある理由があります。
時のことです。
「生活の為に結婚をする事」に「罪悪感」があるのかな、
と感じてしまったのです。
結婚に対して、ある種の「縛り」をお持ちの方が、
いらっしゃる事に気づかされます。
その「縛り」の中で、「結婚は生活(=お金)の為にあらず」
との思いをお持ちの方が、男女に関わらず少なくなく、
それも、前出の女性のように
「真面目」で「とてもいい人」が、
多いように思えるのです。
「結婚は生活のため」
で、まったく問題ありません。
罪悪感を感じる必要はありません。
なぜなら
それが「結婚の意味」でもあるのですから!
書かせていただいておりますが、
富んでいる時では、ありません。
貧しき時や、病んでいる時です。
そして、
いつか人は必ず老い、そして病む時が
来るのです。
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