60点は合格点


先日、テレビで再婚同士の 、シニアご夫婦のインタビューを、

拝見しました。

「今は幸せですよ」
と言いつつも、 

ご主人がしみじみ言った言葉が印象的でした。


「最初の結婚で気づいていれば、と思う事が沢山あります。

 いろいろな人に迷惑をかけました。

 失ってみて、初めて気づく・・。

人間の業ですね。

 

「本当にいろいろあったんだな」
と感じさせる、

ご主人の表情、口調、眼差しでした。


 言うまでもなく人生、いろいろな時期があります。 

「禍福(かふく)は、糾(あざな)える縄の如し」

と言われる通り、

禍(わざわい)と幸福は交互に絡みあっており、

悪いことばかりの人生、良いことばかりの人生は

あり得ません。

人生の「勝ち」とは、

決して全勝人生のことではなく、

「良い事の方が、悪いことより若干多かった人生」

であり

「終わりよければすべて良し、の人生」

です。



直木賞作家の色川武大氏に、

『うらおもて人生録』(新潮社)

という著書があります。

数々の修羅場を、潜り抜けてきた色川氏が、

ご自身の独特の人生観を、優しい語り口調形式で、

若い読者に伝える、という本ですが

その中に

「全勝を狙わないことの大切さ」

について書かれた一章があります。


俺(引用者注:色川氏のこと)にとって、
本当に一目おかなければならない相手は、
全勝に近い人じゃなくて相撲の成績でいうと、
九勝六敗ぐらいの星をいつもあげている人なんだな。
これも、そのときたまたま、九勝六敗が続いているという
人じゃなくて、口に出したりなんかしないけれども、
はっきり、九勝六敗くらいの維持を目標にしてやっている人だ。

(『うらおもて人生録~九勝六敗を狙えーの章~』より)




確かに、大学入試や難関と言われる資格試験は、

100点は、決してとれないように作られている、

と聞いたことがあります。


実際に60点から65点とれば、ほぼ合格です。

まさに九勝六敗です。

もし100点をめざして、すべての問題に、

100%の力で取り組んだら、

時間がいくらあっても足りなく、

結果的に合格することは難しいのでは

ないでしょうか。 


そして、合格さえしてしまえば、

点数が、入学(合格)後の生活に影響する事は、

ほとんどありません。

何点だろうが、合格は合格です。

まさに

「終わりよければすべてよし」です。

 

人生も、そして結婚相手も、多分、一緒です。

あなたの理想が100点とすれば、60点でもう合格点です。 

60点で十分「幸せ」というゴールに
辿りつけます。



余談ですが、私は中学、高校と、

数学が苦手で苦手でしょうがありませんでしたが、

今から思うと、

「数学とは、きちんとすべての数式を

理解しなければいけないもの。」

という、思い込みが原因のような気がします。


「まあ、6割くらい理解してればいいや」


という思いで、数学に取り組んでいれば、

もっと数学の面白さを知ることが出来て、

数学好きになったかも、と息子の算数の勉強を

見ながら思う、今日このごろです。


~written by ♂counselor~








結婚相談所 ノアーズ・アーク

結婚相談所ノアーズ・アークは、千葉県佐倉市にある、アットホームで、きめ細やかなサポートを提供する結婚相談所です。お見合いや交際中も、お一人お一人のペースに合わせて、時には寄り添って、時には一歩ひいて見守って、会員様との距離を大切にして、ご成婚へのお手伝いをいたします。

0コメント

  • 1000 / 1000